イブの日アレコレ
今年のイブは、ケーキ買いませんでした。
ボーナスも蚊の涙だったし、蟹缶がそれほどケーキ食べないので
デザート自作
に、踏み切りました。
自作といっても大層なモンじゃありません
だって、材料こんなんですから
プリン・トライフルなんてぇモンを作ってみよーと安めの材料揃えてみました。
多分これで一人前400円ちょっと。
トライフルっていうと聞こえいいですが、ようはカステラ切ってプリンと並べてクリームかけて果物飾るだけ、めっさカンタン。
完成したものはこんな感じ、不器用なので写真ちっちゃくしました;^^
蟹缶には好評でした。でもイチゴ添えたかったな、来年はちゃんと賞与でるといいねダンナ。
などと大半が安っぽい材料で固めたデザートでしたが。一個こだわった材料あります。
あれだ、生クリーム。
今回、前から一度使ってみたかった
中沢の生クリームを使用。
ネットでも度々評判な中沢の生クリーム、スーパーで特売にもなっていたので思い切って購入。
値段はともかく乳脂肪分45%ちう肩書きが、万年痩せたい夫婦にはピンチな栄養分。
でも年に一回だし、デザート食う前におもいっきり運動したからと自分を説得して中沢クリーム購入。
そして、乳脂肪分45%という値は、丸蟹が長年抱いていたある願いを呼び起こすに十分な数値だった。
丸蟹が、幼い頃から抱いていた、一つの夢。それは
バター作り
生クリームをずーっとかったましていると、バターになるらしいという情報は、既に幼少の頃事典で知っていた。
その後、社会人になって一人暮らしの身分をいいことに一度踏み切ってみたが
何故か真夏にトライしてしまったため、全然クリーム固まらなくて(バカ)そのままずっとバター作りの夢は記憶の奥底に封印してしまったのである。
しかも昨今、あんまり菓子とか作らないし、作っても植物性脂肪のホイップだったため、美味しんぼで旧姓栗田ゆう子さんが「出来立てのバターは凄く美味しい」と言うことにも心惹かれていたが、生クリームを買い控えていた訳だ。
だがしかし、中沢クリームを手にして、しかもバターつくりに丁度いい瓶も昨今てに入っていたため、これはイブの日を記念してバター作らねばならないと
ではビンに入れて、クリームをシャカシャカ振り始めてみましょう
カクテル作るみたいに、ビンに入ったクリームシャカシャカ。この時クリームが温まるとうまくいかないので、寒い台所でタオルにくるんでシャカシャカ。腕が痛くなるとちょっと冷凍庫でクリーム冷やしてまたシャカシャカ。
20分振り続けて、一向に固まる気配なし
なんだ、泡だて器だと10分くらいでクリームになるよと焦りながら、冷やしてはシャカシャカを繰り返す。
30分経って、なんとかクリーム状態に変化
よしよし、やっぱりおまえは生クリームだねと、一歩前進の気配は見せたが
ここからが、大変
固まったクリームはちょっと振ったくらいではびくともしない。
しかも台所にずっといて身体冷えたので、保冷剤をビンに括りつけてコタツに当たりながらシャカシャカ、てかもう畳にビン叩きつけてました。ダンナびびってました。
そこからまた30分、クリームと格闘しながら、様々な想いが巡る。
何か間違いは無かったのか、振り方がヘタなのか、やっぱりまるがににはバター作りなんて無理だったのか
空しさと寂しさと疑いの狭間の中、呼べる名も無く
ただ、ビンを振り叩きつけるうち
クリームが、まとまりを見せてきた。
ビンにべったりくっついていたクリームさんたちが、手に手をとって
一つの塊に、なってきた
うわっ!ただ振っていただけで、こんな塊になるのか
と、60分シェイクの苦労が報われ始めたので、また台所で振り始めると
それは、やってきた。
塊から、白い液体がじわりと滲み出て
それは見る間にバシャバシャとほとばしってきた
まるがにが、子供の頃事典で見て、ちょっとあこがれていた
バターミルクという液体が、ついに姿を現した。
ようは、脂肪分と水分が分離し始めたわけで
その時の水分を、バターミルクというわけです。
ここから先は結構進行が早く、バターミルクをよく揉んで搾り出し
手で練りながら、水洗いします。
ここに適量の塩を入れて、また手でネリネリモミモミします。
そして、フレッシュバターの完成です。
そして早速、こんがり焼いたバケットに塗って食してみました。
味は、バターです
市販のものよりずっと軽やかな感じです。
翌朝のトーストにも塗って食べました、だんなもウマイと言ってくれました。
苦節90分の苦労が実りましたが
未だに二の腕が痛いです。
でもって、90分シェイクする運動量以上のカロリーが
このバターに、含まれていることは間違いありません。
でも、本当に美味です出来立てバター。
色んな意味で、禁断の味覚です。